
1970年代から80年代にかけて、めんたいロックと呼ばれるジャンル~ムーブメントが存在した。現在シーナ&ザ・ロケッツで活躍する鮎川誠が在籍したサンハウスをはじめ、映画化もされたザ・ロッカーズ、俳優としても名の通った石橋凌のARB、ルースターズ、ザ・モッズ、といった、福岡は博多の音楽シーンから登場してきたロックバンド群を指して言う。
現在でこそ多くの音楽ジャンルで溢れる博多の音楽シーンだが、その遺伝子を受け継ぐバンドも多い。今回はそのめんたいロックの“熱さ”を継承しつつも、アコースティックユニットとして活動するアーティストをご紹介したい。
No Miss Guitars (SHIBA&TAKE)
福岡を中心に全国各地でライブ展開するNo Miss Guitars。元々はヴォーカル&ギターのSHIBAと、同じくヴォーカル&ギターTAKEによるSHIBA&TAKEとして活動していたのだが、改名。由来は『飲みすぎた(ノミスギタ)』というところから。しかし彼らの演奏はまさにNo Miss Guitarsというユニット名の示す通りであって、そこはシャレで片付けられない。
またNo Miss Guitarsを離れたところでもソロ、もしくは複数のバンドで精力的に活動を行っている2人。つまりは現場叩き上げのライヴアーティスト達であり、そんな彼らの生み出す説得力あるサウンドとパワフルなライブ展開は、聞き応え十分。良質な楽曲群は現在発売されているCDでも聴くことができるので、ライブ情報と併せてそちらもチェックして頂きたい。
とかくギタープレイに注目されがちなユニット名ではあるのだが、実際の彼らが出すサウンドからはギターのみならず、熱いハートビートとセンチメンタルな詩情あふれる『うた』が聴こえてくるはずだ。
SHIBA WEB SITETAKE(BARROW GANG)