
3.11東日本大震災以降、国内状況が大きく変化した。アート業界でも、さまざまな展覧会が中止や延期となっている。そのような中、海外作家からの暖かい励ましを受け、今年も横浜トリエンナーレが開催される。
アートにできること
大きな危機にあって、芸術にできることは何か。自分の住む環境や人間そのものと向き合って考えられるような、質の高い展覧会を行うことが大切だと、アーティストたちとの話し合いを重ねることで、運営側は気がついた。
<オノ・ヨーコ/横浜トリエンナーレ公式サイト・プレスリリースより>
本展の開催を通じ、アートの力、世界中からの励ましと勇気、アーティストが発信する創造性・多様性を、被災地や国民に届けたいとのこと。
<カールステン・ニコライ
/横浜トリエンナーレ公式サイト・プレスリリースより>
「謎や矛盾を柔軟に受け止め、視点を変えれば、魔法のように、世界は開けるかも知れない」をキーワードに、世界や日常の不思議、神話やアニミズムなどに言及した作品にスポットを当てる。この世の不可思議な領域を見つめることで、人間と自然の関係、世界について再考する機会を作り出す。
<ジュン・グエン=ハツシバ
/横浜トリエンナーレ公式サイト・プレスリリースより>
人間そのもの、そして人智を超えた世界の不思議さと多様性を示し、人々に元気を与えることで、困難のさなか立ち上がる一助となればとのこと。
<イェッペ・ハイン/横浜トリエンナーレ公式サイト・プレスリリースより>
展示は、メイン2会場に、約60名のアーティスト作品と横浜美術館の所蔵品を加えた内容。現代から歴史的な古典作品まで、制作年代、素材、手法が異なる多種多様な作品で構成予定だ。
連携プログラムやサポーターの募集は、すでに始まっている。詳細は公式ホームページで。
横浜トリエンナーレとは
現代アートの国際展として2001年から開催。以降、2005年、2008年に開催された。これまでに、延べ100万人以上の動員実績がある。近年の国内では、草分け的存在。トリエンナーレとは、3年に1度開催される芸術展などに付ける名称。
ヨコハマトリエンナーレ2011
「OUR MAGIC HOUR
-世界はどこまで知ることができるか?-」
日時
2011年8月6日~11月6日 11時-18時(入場は17時30分まで)
会場
横浜美術館、日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)、
その他周辺地域
料金
お得なセット券
前売り 一般1,400円/学生900円/高校生400円
当日 一般1,800円/学生1,200円/高校生700円
その他
主催
横浜市、NHK、朝日新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会
出品作家
荒木経惟、アレクサンドル・ロトチェンコ、イサム・ノグチ、歌川国芳、オノ・ヨーコ、カールステン・ニコライ、クリスチャン・マークレー、田中功起、田名網敬一、ダミアン・ハースト、戸谷成雄、マン・レイ、ルネ・マグリット、横尾忠則、他

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