永続可能な社会やライフスタイルの普及や支援活動に携わる十勝の市民団体“NPO法人スローウェーブすんく村”と、多彩な文化活動から十勝のブランディングや活性化に取り組む“Tokachi Grand Design”が共催する、3本のドキュメンタリー映画の話題作を一挙に上映する「映画祭」が開催される。
ブルー・ゴールド 狙われた水の真実
世界で起きている様々な“水戦争”の現状をドキュメントしている。水企業は、開発途上国に水道事業の民営化を迫り、ウォールストリートは、淡水化技術と水の輸出計画に投資の狙いをつけ、企業はボトル・ウォーター・ビジネスで世界中から利益を上げる構造を作りあげる。そして、“石油戦争”から“水戦争”の時代となった現在、軍の管理による水資源の発掘は、世界規模の“水戦争”の舞台となろうとしている。
未来の食卓
ヨーロッパでは、癌や糖尿病などの生活習慣病の70%は食習慣を含む、環境に原因があると言われています。あなたはこの数字をどのようにとらえますか?この映画は、有機栽培農家と一般農家との対話や、家族を癌で失った主婦の体験を通して、私たちでもできる新しい生活を見せてくれます。
地球交響曲(ガイア・シンフォニー)第七番
地球交響曲「第七番」は、母なる星GAIAからミクロのバクテリアまで、この世の全ての生命体が、その内部に秘めている生命の叡智・自然治癒力の、健やかな発現を願い祈る作品です。
多彩なイベント
映画上映に合わせて様々なイベントも催される。
・「おむかえまるしぇな給食体験」
(保育園のおむかえ時間に有機野菜を販売する農家とお母さんのコラボ企画)
・「吉野大地 & ken」スペシャルライブ
(地球交響曲のエンディングテーマ「光をあびて」の帯広市在住アーチスト吉野大地氏スペシャルライブ)
・とかちの恵みを満喫できるファーマーズマーケットとお食事コーナー
日時 2010年7月18日 10時00分~
場所 とかちプラザ(帯広市西4条南13丁目1番地)
主催者は、「グローバルな話題を全く違う角度から取り上げるドキュメンタリー作品を上映することにより、地域に生きる私たちの生き方を考えるきっかけを作りたい」とその主旨を話している。アイヌ語のエゾマツを意味するスンクという名を冠した「スローウェーブ すんく村」という主催者の地道な活動は、十勝の地域にしっかり根付いているようだ。素晴らしい。
とかちワン・ワールド映画祭 2010