英メディアが伝える万博での「マナー」
5月5日、中国・上海万博が開幕して、世界中で大きな話題として報じられた。
だが、その開幕初日、いきなり大混乱したと、「レコードチャイナ」が伝えている。英BBCの記事を引用した記事
"「マナー」はどこに消えた?!外国人が見た万博大混乱―英メディア"だ。
会場へと向かう途中、だらしない服装の一群を見かけた。タバコのポイ捨てにタン吐き。「タンを吐くなんてマナー違反だと思いませんか」と聞いたところ、「まだ会場じゃないんだからどうでもいいでしょ。なんでそんなにうるさく聞くの?」との答えだった。
タン吐きは、いわば中国文化の一部のようなもの。北京では、五輪に合わせて「タン吐き禁止」の看板を多数設置したが、まだまだ徹底されていないのが、上海万博のこの記事でよくわかる。
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llee_wu's photostream欧米では考えられない出来事の連続
だが、問題はタン吐きだけではない。
1、2キロも歩くと、ようやく会場入り口に差し掛かった。大声で叫ぶ警察、市民もみな叫んでいる。にぎやかなことこのうえない。会場に入り、中国館へと向かった。見えたのは人の群れだ。行列を作らずにわれ先にと割り込みしようとしている。そうかと思えば靴を脱いでベンチに足を投げ出して座る人や地べたに座り込んでタバコを吸っている人もいる。
にぎやかなのも、そして並ばないのも、中国人。行列を作ることが習慣の英国人からすると、とても非常識に見えるのだろう。タバコのしても、欧米から見れば、考えられない行為かもしれない。
メディアセンター前の道路でのこと。クラクションを鳴らしながら走り去っていくバスを、危うくひかれそうになった外国人がにらんでいた。
中国での運転も、確かに危ない。日本人が中国で運転することは基本できないが、助手席に乗せてもらって冷や汗をかいた覚えがある。人間が道路を横切ろうが、スピードを緩める気配などまったくなく、高級なベンツが見事にクラッシュしている場面を見かけたこともある。
上海万博は、中国が国を揚げて世界中にアピールするイベント。さて「マナー」のほうも会期中に向上するのだろうか。
【minastirith 執筆】

<上海万博>「マナー」はどこに消えた?!外国人が見た万博大混乱―英メディア(レコードチャイナ)
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