憧れが集う図書館
貴重な系譜学の資料が集まる末日聖徒イエス・キリスト教会の図書館は、専門家が行き着く場所として有名です。
世界最大級の系譜学の膨大な資料がある上に、資料から抽出された10億を超える人物の名前を含むデータベースも充実しています。図書館の資料には、誕生日、死亡日、婚姻日、加えて人口調査の記録もそろっています。
更に、図書館の系譜学を担当する事務所長であるデイヴィッド・レンチャーさんによれば、この図書館は、過去に出版された家系図、国や町ごとに仕分された資料やその写しも所蔵し、ほかの重要資料の内容を抽出し、要約した資料なども置いているそうです。
資料は、アメリカ国内だけでなく、カナダ、イギリス、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、アジア、アフリカと、全世界から収集されています。
スタッフがいつでも助けてくれる
図書館には80名の専門家と600名のボランティアが勤めていて、訪問者の家系図作りを個別に手伝ってくれます。
「とりあえず、自分がかき集めた資料を持ち寄って、『助けて!私、次に何から始めればいいの?』って言えば良いんです」
と、話すのはレンチャーさん。それが家系図作りの一番難しいところだと付け加えます。
この図書館を訪れる人は年間で70万人。いずれも家系図作りに熱狂する人々で、世界中から集まると、広報担当のポール・ノタさんは話します。
「ただ、祖先を特定しようと、あこがれているんです。なぜって、それは結局彼らの一部ですからね。」
とノタさんは説明します。
イベントに注目が集まるもうひとつの理由
このイベントに関心が寄せられるほかの要因としては、最近始まったテレビ番組の存在を挙げることができます。「Faces of America」と、「Who Do You Think You Are?」です。どちらも、世界的に有名なセレブが、自分の家系に眠る物語を、専門家の力を借りて探求していく内容です。
ほとんどの番組で、この図書館の資料が使われたとレンチャーさんは話します。
「この番組は素晴らしいですよ。感情に訴えてきますし、これこそ、人々が家系図に熱中する理由ですからね。」
と、最後に語ったのはアルパートさんでした。

History buffs head to Salt Lake City for genealogy events
http://www.usatoday.com/travel/destinations/2010-03-20-salt-lake-city-genealogy-events_N.htm