いま、コミュニティビジネスは…
全国的な広がりを見せつつあるコミュニティビジネスは、地域資源を活かしながら地域課題の解決を「ビジネス」の手法で取り組むものである。
そしてこれは、地域の人材やノウハウ、施設、資金を活用することにより、地域における新たな創業や雇用の創出、働きがい、生きがいを生み出し、地域の活性化に寄与するものとして期待されている。
秋田県の農村女性起業率は全国一!
たとえば秋田県は、少子高齢化・過疎化などの地域課題を抱えるが、
その取り組みに注目すべきものがある。その一部を紹介すると、
(秋田)県では、2003年度に開業補助金制度を設けてから本格化し、セミナーやチャレンジショップなども開催して普及を図っている。(中略)
例えば農村の女性たちの農産物販売所や加工所、農家レストラン、農家民宿などもコミュニティービジネスの範囲だ。本県の農村女性の起業率は全国一。販売所一つ取っても、生産から販売まで手掛けることによって消費動向を把握でき、作って売ることの充実感につながっている。何よりも女性たちのやる気が地域に元気を与えていることの意義は大きい。
このほか介護サービス、高齢者向け給食、コミュニティー放送、除排雪、農山地管理など、さまざまな分野で展開可能だ。県は10年度から4年間の重要施策をまとめた「ふるさと秋田元気創造プラン」の中にもコミュニティービジネスを盛り込んでいる。
という具合で、県主導のコミュニティービジネス普及・定着活動が功を奏している良い事例であろう。
このように、行政側が「地域住民に役立つサービス」をいち早く見つけ出し、事業化を側面支援することが肝要で、今後の地域再生・活性化のポイントといえそうだ。
参考になる「コミュニティビジネス」事例
また、こうしたコミュニティビジネスの創出推進に取り組む関東経済産業局は、これに関する調査研究、ホームページやメールマガジンによる情報提供、交流会・シンポジウムの開催のほか、コミュニティビジネスを側面から支援する中間支援組織を地域に設立する活動などを積極的に推進してもいる。
同局が「コミュニティビジネス活動事例」などをサイト(下記リンク)で紹介しているので、ぜひ参考にしていただきたい。
「コミュニティビジネス活動事例(関東経済産業局)「ソーシャルビジネス55選」(経済産業省)コミュニティビジネス情報サイトふるさと秋田元気創造プラン