他社と差別化のため自社オリジナル製品を開発
「取り扱う商品については、大手メーカー製品の小売りでは他社と差別化が図れないと考え、自社オリジナル製品の開発をした」と語るのは、「
㈱文化雑巾」創業の梅澤社長だ。
同社は、
”埼玉県創業・ベンチャー支援センター”の”平成17年
いちおし起業プラン大賞”
優秀賞を受賞したプロ用清掃資材販売店で、同年10月に会社を設立、12月に鴻巣市の国道17号沿いに「
店舗まるごと『ぴっか美館』」を開店し、今年で開業4年になる。
取扱商品は、モップ、ウエス、ワックス、洗剤、剥離剤、業務用掃除機、メンテナンスマシンなどです。小分けして店舗とインターネットで販売する。
創業当初、工夫したことは?
「まずは実施しない項目を決めました。業界内では慣例になっていても、できること、できないことを整理しました。例えば配送です。通常は自社の車両を保有し、営業担当者が得意先を回っていますが、当社は限られた人的資源を考慮し、宅急便の活用を図りました。」という。
また、自社商品については、「大手メーカー製品は、中規模のビルメンテナンス会社向けのものがほとんどでした。そこで、私たちは小規模なハウスクリーニング業者などから、実際の現場ニーズを聞き、いかに現場で効率よく使えるかを検討し、オリジナル製品の開発を目指しました」と言う。
さらに、「開発した製品は、これまでに数十品目に及びます。その中で、最もヒットしたのが床掃除用の『
ダスタークロス』です。これまでに約300万枚が売れました。その他、伸縮することで軽自動車に積み込めるようにした『
伸縮BUNZOUポリッシャー』は、平成18年度の
埼玉県優良製品コンテストで入選を果たしました」と。
現在の状況は?
「売上は順調に推移しています。当社のオリジナル製品の卸をさせて欲しいというところも出てきました。販売店は50社くらいに増えました。販売店のOEMで製品を作ることもあります。利益率は決して高くありませんが、先方にも利益が確保できるよう配慮しています。
一方、ネット販売は過当競争状態になっていると思います。そこで、製品カタログには自社オリジナル製品を中心に掲載し、製品構成に特徴を持たせています」
今後の展望については、「仕事量がかなり多くなってきましたので、9月に1名採用しました。新たな戦力を得て、発展につなげていきたいと思います。具体的には、各都道府県に販売店を広げていくのが目標です。各販売店に対しては、業界のノウハウや楽しさなどを伝授していきたいと考えています」とのことだ。
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