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【オトれぽ】ライブレポートNo.17 SónarSound Tokyo 2012 ①

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【オトれぽ】ライブレポートNo.17 SónarSound Tokyo 2012 ①

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4月21日(土)SonarClub@東京・新木場 agama / Studio Coast


SonarSoundTokyo2012


(画像はSónarSound Tokyo 2012オフィシャルサイトより)

最先端音楽とメディア・アートの祭典、Sonar(ソナー)。昨年、5年ぶりの開催となったSónarSound Tokyo 2011は、東日本大震災の影響で、多数のイベントや来日公演がキャンセルや中止となる中、カール・ハイドダレン・プライス(DJセット)、フライング・ロータスバトルスなど豪華なアーティストが出演し、復興支援をいち早く発表した震災後初の大型フェスティバルとなった。そして今年も、4月21(土)と22(日)の2日間に渡り、東京・新木場 agama / Studio CoastにてSónarSound Tokyo 2012が開催!今年も新人から大御所まで、大注目のアーティストが集結したイベントの模様をレポート!

まずは、初日である4月21日(土)この日のヘッド・ライナーは、待望の最新作『Ufabulum』(ユーファビュルム)のリリースを控えたスクエアプッシャーだ。それから、こちらも最新作『Iradelphic』(イラデルフィック)をリリースしたばかりのクラークや、Ken Ishiiによるオーケストラ編成のKen Ishii presents Metropolitan Harmonic Formulasなど気になるところだ。

SonarSoundTokyo2012


(画像はSónarSound Tokyo 2012オフィシャルサイトより)

今回、会場内では、4つのブースを設けて、ライブの他、映像作品の上映や、アート作品、トークイベントなど、様々なジャンルを自由に楽しめるのだ。タイム・テーブルに悩みつつ会場に到着し、早速SonarClubのブースへ入場!外とフロアの温度差に驚きながら、Ken Ishii presents Metropolitan Harmonic Formulasを観賞するため、ポジションを探し始める。

それにしても、改めてフロア内を見渡してみると、不思議な構造の会場だ。1段目がフロアで、2段目中心部が広めの階段、そして階段を上がった両端に小さいおどり場のようなスペースがあるのだ。1段目のフロアからだと小柄な自分には不利だ。そのため、今回はおどり場スペースに留まることにした。徐々にSonarClubのブースにオーディエンスも集まり出してきた。

SonarSoundTokyo2012


(画像はSónarSound Tokyo 2012オフィシャルサイトより)

しばらくして、ステージの幕が開き、Ken Ishii presents Metropolitan Harmonic Formulasが登場。このプロジェクトでは、メンバーも菊地成孔(Sax)、野崎良太 (Jazztronik)(Piano)、Masaki Sakamoto(Piano)と豪華だ。フロア内に歓声が響くなか、静かに繊細な電子音が広がって、そこにサックスやピアノなどの生楽器が加わって、サウンドに躍動感が増していく。ジャズやファンクの要素にキレイなエレクトロサウンドが重なり合って、そのサウンドの安定感に酔いしれる。特にラストの「After The Rainstorm - featuring Ryota Jazztronik Nozaki (piano), Naruyoshi Kikuchi (sax) and Masaki Sakamoto (keyboards)」のサックスの大胆さに心を奪われながら演奏が終了。心地いい余韻をフロアに残しKen Ishii presents Metropolitan Harmonic Formulasがステージを降りていった。

SonarSoundTokyo2012


(画像はSónarSound Tokyo 2012オフィシャルサイトより)

そして、次のステージはクラーク。ステージのセッティングのため幕が閉じられた。フェンスに前のめりになりながら出番を待つことに。SonarClubフロアには、ぞくぞくとオーディエンスが集まり始め、あちこちから「ヤバイ!ヤバイ!」という声が沸き上がる。フロア内の温度がヒートアップしたところで、クラークがステージに登場!最新作『Iradelphic』(イラデルフィック)を連想していたため、ネガティブで静寂な雰囲気になるのかと思いきや、思いと反しアグレッシブなDJプレイを展開!自作の楽曲をいろいろリミックスしながら、ズンズンと体に響く挑戦的なビートに魅了されていく。

さらには、バトルス『GLOSS DROP』収録曲「My Machines」のリミックスも披露し、場内を盛り上げる。記憶では「Truncation Horn」「Future Daniel」など、攻撃的なノイズものから、繊細でカラフルなエレクトロサウンドの楽曲を織り交ぜて、ラストは最新作から「The Pining pt2」をプレイ!彼独自のノイズがそうさせるのだろうか?音源だけで判断すると、陰っぽい印象が強かったが、生でサウンドを体感すると、陰と陽がバランスよく表現されおり、圧倒的な存在感をみせつけ、クラークのステージが終了した。

SonarSoundTokyo2012


(画像はSónarSound Tokyo 2012オフィシャルサイトより)

お次は、初日のヘッド・ライナーのスクエアプッシャーことトム・ジェンキンソンだ。先ほどのクラークと同じレーベル、WARPの重鎮である。クラークの時ですら、SonarClubフロアは超満員だったのだが、またぞくぞくとSonarClubフロア内にオーディエンスが殺到する。フロア内の空気が薄く感じられるほどだ。今回のライブセットは、5月2日(水)発売の待望の最新作『Ufabulum』(ユーファビュルム)を引っ提げ、彼が開発したヴィデオ・シンセサイザーによるLED映像と演奏が完全同期するというものだ。アルバム収録曲「Dark Steering」の公開されたPVからも、ライブの注目度は高まるばかりだ。開演時間が近づくにつれ、フロア内が期待と緊張感溢れる雰囲気で溢れだす。

SonarSoundTokyo2012


(画像はSónarSound Tokyo 2012オフィシャルサイトより)

そして、ステージの幕の向こう側から、静かに不協和音が鳴り始め、少しずつステージの幕が開いていく。すると、スクエアプッシャーのロゴマークが、神々しくバックスクリーンへ映しだされ、フロア内は興奮の渦に包まれていた。歪んだ不協和音終了後、遂にステージに、スクエアプッシャーが登場!LDEスクリーン付のヘルメットを被った姿はまるで支配者。ステージの照明が暗転し、発狂するほどの大歓声が鳴り止まない中、演奏がスタート!バックスクリーンや、機材を置いているテーブルにも、様々な幾何学模様が映し出され、強烈に真っ白く幾何学模様が点滅してく。

瞬きのタイミングが不明になるほどの眩しさだ。さらにトムも腕を上げて、オーディエンスを煽っていた姿も新鮮だ。というか、まず、彼がオーディエンスを煽ること自体が貴重なのだ。意外な一面も観られたところで、最新作から「Unreal Square」が披露された。ゲームサウンドのような電子音。そこにまた独自のノイズが重ねられて新しいスクエアプッシャーを堪能できる楽曲だ。それにしても、こんな器用なミュージシャンって他に存在するのだろうか?そもそもアルバムリリースするごとに、音楽性の変化はあるにしても、スタイルまで変化させてしまうこと自体が稀なのだ。もし、いたとしてもトムのように存在感を示せるだろうか?などと思いながら、アルバム収録曲「Dark Steering」がスタート!唯一、最新作発売前にPVで公開された楽曲である。

SonarSoundTokyo2012


(画像はSónarSound Tokyo 2012オフィシャルサイトより)

フロアに大歓声が響き渡る。不安を掻き立てる電子音が、脳に侵入してくる。そしてスクエアプッシャー節が炸裂!歪んだノイズと変則的なリズム、そこにLDEの映像が一体となって迫ってくる。まるで光の粒子が色んな角度から、降り注いでくる感覚だ。そのあとアンコールも交えて、興奮冷めやらぬまま圧巻のステージが終了。ステージから去った後、オーディエンスからの歓声に姿は見せなかったが、ライトを光らせ、彼なりにフロアに向かって合図を送っていたのが印象的だった。

次回は、【オトれぽ】ライブレポートNo.18 SónarSound Tokyo 2012 ②として、イベント最終日のライブレポートをお届け!お楽しみに!

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