
富士フイルムホールディングス株式会社は、グループ全体のマイカー通勤車両約11,000台を対象に、地球温暖化対策の一環として「安全・エコドライブ運動」を8月より開始した。従来から取り組んできたエコドライブ運動に、交通事故撲滅への取り組みを加えた新たな運動のスタートだ。
業務用車両は既に8.5%削減
同社は、2008年6月より保有する業務用車両約10,000台を対象に、地球温暖化対策の一環としてふんわりアクセルや早めのアクセルオフ、月一回のタイヤ空気圧点検を行う「エコドライブ運動」を実践し、ガソリン消費量を全体で約8.5%削減した。また、「エコドライブ運動」と併せて安全マナー対策などを推進することで、CO2削減効果に加え交通事故の防止にも成果を挙げてきている。この結果を踏まえ、対象を従業員が通勤で利用するマイカーにまで広げ、新たに「安全・エコドライブ運動」としてスタートした。
(独)環境再生保全機構のモデル事業者に選定
同社は独立行政法人環境再生保全機構が行う「一般ユーザーに対するエコドライブの普及による大気汚染の改善手法に関する調査研究事業」のモデル事業者に選定されている。これにより、当社の「安全・エコドライブ運動」に、経済産業省の省エネ対策事業の一環として開発されたエコドライブ支援ウェブサービス「ReCoo(レクー)」が、同社専用にカスタマイズされて提供されている。このウェブサービスを活用することによって、マイカー通勤者自身が燃費向上などのエコドライブ実践効果を実感することができる。
エコモチベーションを高めるReCoo(レクー)
レクーとは、「Reduce CO2」(CO2削減)の意味を持つ造語。エコドライブを広め普及することで、CO2発生量の低減をめざすエコドライブ支援サービスだ。給油時の日付、給油量、料金をPCや携帯サイトから入力することで、エコドライブの実践効果を簡単に把握でき、マイカー通勤者に、自分の運転と燃費の関係を意識させることで、エコドライブ運動への高いモチベーションの継続を図っていくというシステム。
CO2削減は一人ひとりの努力の積み重ねだ。そのモチベーションを個人で持続させていくことはなかなか難しい。それをシステムで担保するこの試みは注目だ。
富士フイルム