株式会社マピオンは、2013年3月6日、東京都の墨田区商店街連合会・港区商店街連合会と共同で、商店街活性化プロモーションイベント『2大タワーを取り戻せ!』を、1月17日から2月18日まで実施し、開催期間中の約1か月間で、のべ13万人以上を動員、4,094万8,425円(税込)の売上を達成したことを公表した。
同イベントは、モバイルゲーム『ケータイ国盗り合戦』の特性である“位置情報”を使い、墨田区と港区をめぐり、「スタンプラリー」と「くにふだ交換」が楽しめるというもの。
まず、「スタンプラリー」では、両区内の全57スポットに掲載されたキャンペーンポスターのQRコードを読み取ることでゲームを攻略することができる。
つぎに、「くにふだ交換」では、両区の商店街の対象店舗431店において、500円以上の買い物をすると『ケータイ国盗り合戦』のオリジナルカード“くにふだ”と交換できる。この“くにふだ”には、シリアル番号がふってあり、ゲーム内での特典に変えることができる。今回のイベントでは、墨田区、港区でそれぞれ3種の“くにふだ”が発行され、どの店でどんな“くにふだ”が発行されているのか?といった宝探し的な楽しみ方も提供された。
「効果」を見せ、「行動」を促す
関係者によると、イベント当初、集客効果に対して半信半疑であった各商店の店主が、キャンペーン開始以降、来店者の増加を目のあたりにして、自主的に500円対応商品を用意したり、定休日である土日に店を開くなど、積極的にキャンペーンに参画する効果も見られたそうだ。
同社によると、今回のイベントは、同社初の試みとなる「商店街」とのタイアップ事例となり、商店街の集客施策に一定以上の成功経験を得られたことから、同ゲームの「O2O」要素を生かした地域活性化への貢献に、今後も積極的に取り組む方向とのこと。
ちなみに、「O2O(Online to Offline)」は、オンライン(ネット)とオフライン(現実世界)のクロスチャネルによる購買活動、または、オンラインでの活動が実店舗などでの購買に影響を及ぼす、といった意味を表わすマーケティング用語。
東京スカイツリーの登場に合わせての今回のイベントは、タイミングも適切。熊本にある黒川温泉の成功にも、「温泉手形」と呼ぶスタンプラリーの手法が用いられているそうだ。失敗を繰り返すことで、成功のカギを見出そうとするアプローチを好む人もいるようだが、成功体験があってこそ、結果が成功であるかそうでないかの検証も明らかにしやすいともいえよう。
株式会社マピオンリリース