7月30日 小耳バンドmim(ミム)のライブ開催!
「小耳症」の人を中心に結成されたバンドmim(ミム)が2011年7月30日、埼玉県川口市のLIVE HOUSE Hearts(JR西川口駅)でライブを開催する。
当日は、トークショーや医師と言語聴覚士のギターデュオ「ゴンパパ」、「mim」の演奏、更にmimメンバーや医師・言語聴覚士に質問できる時間も設けられており、演奏後は交流会も予定されている。
100名限定のライブのため、応募者多数の場合は抽選となる。第1次締切は5月31日だが、その後も参加を受けつける場合もあるとのこと。
小耳症患者に「骨埋め込み型骨導補聴器」
なかなか聞き慣れない病気だが、小耳症とは生まれながらに耳介が小さいか欠けている状態のことを言う。およそ一万人に一人の確率で生まれるらしいが、聴神経などの内耳は正常で、骨に音を伝えれば聞こえることから聴覚障害とは少し違う。
内耳の障害ではないので補聴器が有効だが、一般的な補聴器は「気導補聴器」と呼ばれ、鼓膜に増幅した音声を伝えるもので、小耳症や怪我などで耳介が変形して普通の補聴器が耳に掛けられない人、中耳炎や外耳炎で普通の補聴器を耳の穴に入れるとすぐに炎症を起こす人には向かない。
その欠点をカバーしたのがBAHA(バーハー)と呼ばれる「骨埋め込み型骨導補聴器」だ。チタン製のインプラントを耳の後ろの側頭骨に手術で埋め込み、補聴器本体を装着するもので、目立たず音質も良いとの評判。
しかし、欧米では既に普及しているが、日本ではまだ珍しい存在であり、手術できる病院も限られている。また、内耳と聴神経が正常なことが適応条件なので、加齢により耳が遠くなった人や難聴の大半を占めるという感音難聴の人は対象外となる。
小耳症に理解を!ありのままの私たちを見て欲しい
mimにもこのBAHAを装着しているメンバーがいるが、今回のライブは、この補聴器の宣伝ではない。
小耳症の患者だけではなく、小耳症の子をもった親の不安を解消してあげたいとの願いがある。
周りに小耳症の人が少なく、本人は楽しく人生を送っているという「事実」が見えなければ、ただ不安な想像をするしかありません。これは、非常にもったいないことです。ならば、「事実」を見て欲しい。ありのままの私たちを見て欲しい。そのうえで、何かを感じ取って頂けたらと思い、行動に出しました。
当日は小耳症に関係する人ばかりでなく、そうでない人にも楽しんでほしい。

小耳バンドmim
http://www.mim36.com/毎日新聞北海道新聞